「前傾をキープしろ」で直らない理由 ─ 前傾は「保つ」ものではなく、股関節が折れたまま回れる体だと勝手に残る

「前傾をキープしろ」
「起き上がるな」「伸び上がるな」

何年、同じことを言われ続けているでしょうか。

鏡の前では保てる。ゆっくりの素振りでも保てる。なのに、ボールを打った瞬間だけ、体が起きる。動画を撮って見せられて、また同じ指摘を受ける。

30秒で結論

  • インパクトで起き上がるのは、前傾を保つ意識が足りないからではありません。体が起き上がらないと、クラブが通る道が無いからです。
  • つまり起き上がりは失敗ではなく、体が用意した逃げ道(代償運動)です。「回れない」という問題に対して、脳がその場で選んだ解決策として出ています。
  • 前傾を保つとは、股関節で折れたまま回れるということ。股関節を折った姿勢のまま回旋できない人は、回るために体を起こすしかありません。
  • ですから、我慢して前傾を保つ練習をしても直りません。逃げ道が腰・膝・肩へ移るだけです。前傾が保てない人の腰痛は、この逃げ道が腰に集中した結果です。
  • 条件は主に3つ。①股関節を折ったままの回旋 ②胸椎(背中の中央)の回旋 ③ハムストリングスと股関節後面の伸張性。どれが欠けても、体は起き上がりで辻褄を合わせます。
  • 意識では直りません。ダウンスイングは0.25秒前後で終わります。その時間に間に合う修正指令は存在しません。先に回れる条件を作れば、前傾は残ります。

この記事が答える質問

  • ゴルフで前傾がキープできないのは、なぜですか?
  • インパクトで起き上がる・伸び上がる原因は何ですか?
  • 前傾キープのコツはありますか?意識で直せますか?
  • 素振りでは保てるのに、ボールを打つと起き上がるのはなぜですか?
  • 前傾角度を維持するために、体のどこが動いている必要がありますか?
  • 自分がどの条件で詰まっているか、その場で調べられますか?
  • 家でできる前傾キープのドリルは、何をすればいいですか?
  • 起き上がりと腰痛は、関係がありますか?

はじめに ─ 「分かってるのに、体が起きる」

言われている意味は分かっています。前傾角が変わればクラブの入射角も、フェースの向きも、ボールとの距離も変わる。だから保たなければならない。それは理解している。

理解しているのに、打つと起きる。

ここで多くの方が、自分の集中力や意志の弱さを疑い始めます。もっと強く意識しよう。もっと我慢しよう。頭を残そう。お尻を後ろに残そう。

先にお伝えします。意志の問題ではありません。 そして、意識を強めるほど問題は形を変えて残ります。理由は単純で、起き上がりは「うっかりやってしまう失敗」ではなく、その体で回るために必要だから起きている動きだからです。

この記事では、なぜ起き上がりが必要になるのか、体のどこがその条件を欠いているのかを、関節と筋肉の名前まで降りて説明します。そのうえで、その場でできる判別と、家でできる手順までお渡しします。

第1章【正体】起き上がりは「意識不足」ではなく、体が作った通り道

体は、クラブの通り道を確保しに行っている

アドレスで前傾している間、上半身は地面のほうへ倒れています。この姿勢のまま腕とクラブを下ろしてくると、手元は自分の太ももや腹に近づいていきます。

このとき、骨盤と胸郭が前傾したまま左へ回りきれば、上体と手元の間に空間が生まれ、クラブは体の前を通り抜けられます。回りきれれば、の話です。

回りきれなかったら、どうなるか。手元とクラブの行き場が無くなります。ぶつかる。詰まる。

そこで体は、もう一つの方法で空間を作ります。上体を起こすことです。 骨盤を後ろへ倒し、股関節と膝を伸ばして体を高い位置へ持ち上げれば、上体と地面の間に隙間ができる。クラブはそこを通れます。

これが起き上がり、伸び上がり、いわゆる早期伸展(アーリーエクステンション)です。TPI(Titleist Performance Institute)も、アマチュアゴルファーに最も多く見られるスイング特性のひとつとして挙げているものです。

つまり、起き上がりは間違いではなく、正解です。 その体にとっては、ボールに当てるための最短の解決策になっています。0.25秒しかない下ろしの局面で、脳は迷わずそれを選びます。

「禁止」しても消えず、場所が移るだけ

ここが決定的なところです。起き上がりが解決策である以上、解決すべき問題(回れない)を残したまま起き上がりだけを禁止すると、体は必ず別の解決策を探します。

臨床で見る「移動先」は、だいたい決まっています。

  • :骨盤が回らないぶん、腰椎(腰の背骨)を捻る。腰椎はもともと回旋がごくわずかしかできない関節です
  • :左膝を伸ばし切って、上体を逃がす
  • 肩と腕:体幹が回らないので、腕をたたんで(チキンウィング)クラブの通り道を作る
  • 上体の突っ込み:起き上がる代わりに、ボール側へ体ごと寄る

前傾を我慢して保った結果、腰が痛くなった。前傾は残るようになったが、今度は引っかけとチーピンが増えた。どちらもよくある話で、どちらも同じ現象です。逃げ道を塞いだのに、逃げる理由を残したままだからです。

この記事の結論を、先に一行で

前傾は「保つ」ものではなく、保てる体だと勝手に残るものです。我慢で保った前傾は、必ずどこかに痛みを作ります。

これは精神論の反対語ではありません。関節が回る余地を持っていれば、上体を起こす必要がそもそも発生しない、という構造の話です。条件が揃った人の前傾は、意識しなくても残ります。逆に、条件が無い人の前傾は、意識しても残りません。

第2章【機序】なぜ「股関節を折ったまま」回れないのか

前傾を保つとは、股関節で折れた状態(屈曲位)のまま、骨盤と胸郭が回るということです。この「折れたまま回る」を成立させている条件が、主に3つあります。

条件① 股関節を折ったままの回旋(とくに左股関節の内旋)

股関節は、太ももの骨の先端(大腿骨頭)が骨盤側のくぼみ(寛骨臼)にはまった、ボールとソケットの関節です。ここは本来、曲げたまま回せます。

ダウンスイングで骨盤が左へ回るとき、左の太ももの骨に対して骨盤が回っていきます。これは左股関節の内旋(太ももが内側へ回る動き)です。ここが出ないと、骨盤の回転はそこで止まります。

骨盤が止まっても、クラブは下りてきます。行き場を失った上体は、起き上がって空間を作ります。

制限になりやすいのはお尻の奥にある深層外旋筋群(梨状筋など、股関節を外へ回す小さな筋肉の集まり)の緊張と、関節の後ろ側の硬さです。ここが張っていると、股関節を深く折った姿勢では内側へ回す余地がさらに狭くなります。前傾が深いほど、内旋のゆとりは減るという関係にあります。

なお、バックスイングで右腰が右へ流れてしまう(スウェー)現象も、右股関節の内旋の問題です。そちらはバックスイングで右腰が流れる方の記事で詳しく扱っています。

条件② 胸椎(背中の中央)の回旋

上半身の捻れを担当しているのは、主に胸椎です。腰椎は回旋がごくわずかしかできません。ですから、胸椎が回らない人の上半身は、回る場所を持っていないことになります。

回る場所が無いまま「肩を回せ」「もっと捻れ」と言われたら、体はどうするか。伸びます。 背骨は、伸展(反る動き)と回旋を組み合わせると回旋が出やすくなる構造を持っているため、回旋角度を稼ぐために体幹の伸展が動員されます。これが「回そうとすると起き上がる」の正体です。

胸椎の回旋を止めているのは、多くの場合、胸郭(肋骨のかご)の位置です。肋骨が前に開いて上を向いていたり、逆に胸が丸まって落ちていたりすると、胸椎はその位置で固まり、回旋の余地を失います。呼吸のたびに肋骨が動いていない人ほど、ここが硬くなります。

(トップで腰が反ってしまう方は、胸椎回旋と肩甲骨の関係が主題になります。トップで腰が反る方の記事をご覧ください。)

条件③ ハムストリングスと股関節後面の伸張性

3つ目が、アドレスの時点で勝負がついているパターンです。

ハムストリングス(もも裏の筋肉)は、骨盤の下端にある坐骨から始まって、膝の下の骨に付いています。股関節を折る(前傾する)と、この筋肉は引き伸ばされます。

ここが硬いと何が起きるか。股関節を折っていく途中で、骨盤の前傾が止まります。 それでも前傾姿勢は作らなければならないので、残りの角度を腰椎を丸めることで作ることになります。

結果、外から見ると前傾しているのに、股関節は折れていないアドレスができあがります。骨盤は後ろに倒れ、腰は丸まり、股関節は回旋の起点として使える位置にいません。

折れていない股関節は、回れません。ですから、このアドレスから始まったスイングは、構えた瞬間にすでに起き上がることが決まっています。

「前傾できているつもりで、股関節が折れていない」──ここが、前傾キープの相談で最も多い出発点です。

補足:足首の背屈と、重心の置き場所

もう一つ、足首が硬い場合があります。足首が前へ曲がる角度(背屈)が足りないと、前傾したときに重心を足の上に乗せ続けられません。体は後ろへ倒れないよう、上体を起こして重心を戻します。

第四の原理として繰り返しお伝えしていることですが、地面反力は意識して踏んで生むものではなく、足が地面を正しく捉えたときに反射として返ってくるものです。足首の角度は、その受け取り口です。(膝が前に出てしまう方は「右膝を出すな」は逆効果の記事を先にお読みください。)

なぜ意識では直らないのか ── 時間と、脳の選択

理由は2つあります。

1つ目は、時間です。 ダウンスイングはトップからインパクトまで0.25秒前後で終わります。人間が何かを見てから体を動かし始めるまでに0.2秒程度、そこから筋肉が実際に張力を出すまでにさらに時間がかかります。ダウンスイングが始まってから「起き上がるな」と思っても、指令はインパクトに間に合いません。 速い動作の中身は、始まる前に体に用意されていた条件で決まります。

2つ目は、脳が起き上がりを"正解"として選んでいることです。 第1章で書いた通りです。回れる条件を作らずに禁止しても、別の代償に置き換わるだけです。

だから、順番はいつも同じです。回れる条件を先に作る。前傾は、その結果として残る。

起き上がりと腰痛のつながり(痛みは代償です)

起き上がる瞬間、腰の背骨には3つの負荷が同時にかかります。伸展(反る)・回旋(捻る)・圧縮(潰れる)です。背骨の後ろ側にある小さな関節(椎間関節)は、この組み合わせで最も強くストレスを受けます。

前傾が保てない人が「打った翌日に腰が張る」「ラウンド後半で腰が重くなる」と言うのは、偶然ではありません。逃げ道の負担が腰に集中した結果です。痛みはスイングエラーの結果ではなく、代償が積み上がった場所に現れます。

つまり、前傾キープはスコアの話であると同時に、腰を守る話でもあります。

第3章【判別】自分がどれに当てはまるか

3つのチェックを用意しました。どれも道具はほぼ要らず、その場で判別できます。できる・できないよりも、左右差と「どこに張りが出るか」を見てください。

チェック1:壁に尻をつけたヒップヒンジ(股関節が折れるか)

やり方

  1. 壁に背を向けて、かかとを壁からこぶし1つ分(約10cm)離して立つ
  2. 膝を軽く緩める(曲げ込まない)
  3. 胸を張ったまま、お尻を後ろへ突き出して壁に触れにいく
  4. 触れたら戻る

できている合図:背中が一直線のまま、お尻が壁に触れる。もも裏の付け根に張りが出る

できていない合図:腰が丸まる/膝が前へ出て体が沈む/お尻が壁に届かない/もも裏ではなく腰が張る

→ 当てはまる方は条件③(ハムストリングスと股関節後面)です。前傾を股関節ではなく腰で作っています。

チェック2:股関節を折ったまま、胸を回せるか

やり方

  1. アドレスの前傾姿勢を作る(クラブは持たなくてよい)
  2. 腕を胸の前で組む。もしくはクラブを両肩に担ぐ
  3. 骨盤の高さと前傾角を変えないまま、上体だけを右へ回す。次に左へ回す

できている合図頭の高さが変わらないまま、肩の線が45度前後まで回る。左右の差が小さい。

できていない合図:回そうとした側で体が起きる/骨盤ごと一緒に回ってしまう/片方だけ明らかに回らない。

→ 当てはまる方は条件①②です。とくに左へ回すと起きる方は左股関節の内旋、右へ回しても左へ回しても起きる方は胸椎の回旋が主因である場合が多くなります。

チェック3:椅子に座って、股関節の内旋(左右差)

やり方

  1. 椅子に浅く腰かけ、両膝を90度、こぶし1つ分あける
  2. 片脚ずつ、かかとを支点にして足先を外側へ倒す(=太ももが内側へ回る=内旋)
  3. 左右を比べる

できている合図:左右とも同じくらい倒れ、詰まり感なく入っていく。

できていない合図:片方だけ途中で止まる/お尻の奥に詰まる感じが出る/倒そうとすると骨盤が浮く。

左が止まる方は、ダウンスイングで骨盤が左へ回りきれません。起き上がりの直接の引き金になります。

3つの結果の読み方

  • チェック1が✕ → まず折れる股関節を作る。ここが最優先です
  • チェック1は○、チェック2が✕ → 折れたまま回る回路が無い状態
  • チェック3に明らかな左右差 → 詰まっている側が、スイング中に逃げる側です

第4章【手順】家でできる、前傾が残る体を作る3つのドリル

順番に意味があります。①邪魔を外す → ②折れたまま回る回路を教える → ③上半身を回す担当を戻す、の3段です。上から順に、続けて行ってください。

道具は、クラブ1本・100円ショップのやわらかいボール・2Lペットボトルだけです。

ドリル1:クラブ1本を背中に当てた壁ヒンジ(1日10回×2セット)

ねらい:股関節から折る角度を取り戻す。腰で前傾を作る習慣を外す。

やり方

  1. クラブ(アイアン1本でよい)を、後頭部・背中の真ん中・お尻の上(仙骨)の3点に縦に当てて持つ
  2. 壁に背を向け、かかとをこぶし1つ分離して立つ
  3. 膝を軽く緩めたまま、3点が離れないようにお尻を後ろへ引いて壁に触れる
  4. お尻で壁を押し返すようにして戻る

何が起きたら成功かもも裏の付け根に張りが出て、腰には出ない。3点がどこも離れない。壁に触れたとき、背中とクラブの間に手のひらが入らない。

失敗のサイン:腰とクラブの間に隙間が空く(腰が反っている)/背中とクラブが離れる(腰が丸まっている)/もも裏より腰が張る。

ドリル2:100均ボールを内ももに挟んだ前傾回旋(左右10往復)

ねらい:股関節を折ったまま回る回路を教える。骨盤を回転の受け皿として安定させる。

やり方

  1. 直径15〜20cmくらいのやわらかいボールを、膝の少し上の内ももに挟む
  2. アドレスの前傾姿勢を作り、ボールを軽く潰し続ける(力いっぱいではなく、落ちない程度に)
  3. 腕を胸の前で組む
  4. 頭の高さを変えないまま、上体を右へ、次に左へ、ゆっくり回す

何が起きたら成功か内ももとお腹の下のほうに力が入ったまま回れて、前傾角と頭の高さが変わらない。回している間、ボールの潰れ具合が一定。

失敗のサイン:回した瞬間にボールが落ちる、または緩む(股関節が抜けて骨盤が逃げています)/頭が上がる/回した側の膝が内側へ入る。

内ももの筋肉(内転筋)が働くと、骨盤が左右にぶれずに回旋の土台になります。ここが抜けている人ほど、回そうとすると上へ逃げます。

ドリル3:2Lペットボトルを胸に抱えた前傾回旋(左右10回)

ねらい:腕ではなく胸郭ごと回す。上半身の回旋を胸椎の担当に戻す。

やり方

  1. 水を入れた2Lペットボトルを、両手でみぞおちの前に抱える
  2. アドレスの前傾姿勢を作る
  3. 骨盤を動かさないまま、ボトルがみぞおちの正面から外れないように上体を右へ回す。次に左へ
  4. 回しきったところで一度息を吐き、肋骨を下げてからゆっくり戻る

何が起きたら成功かボトルが常にみぞおちの正面を向いたまま、肩の線が回る。回した側と反対の脇腹から背中の中央にかけて、伸びる感覚が出る。

失敗のサイン:腕だけが動いてボトルが胸の正面から外れる/回すたびに体が起き上がる/腰を反らせて回っている。

続け方

3つ合わせて5〜8分です。練習前のウォームアップに入れるのが、いちばん定着が早くなります。 硬い体のまま球を打つと、その日の1球目から代償運動で打つことになるからです。

ドリルの後、いつもの素振りをしてみてください。「起き上がらないように」とは考えないでください。条件が変わっていれば、考えなくても前傾は残ります。 その差を体で確認することが、いちばんの学習になります。

第5章【注意】やってはいけないこと・痛みが出る場合

やってはいけない5つ

1. 前傾を「我慢して」保つ素振りを繰り返す
条件が無いまま形だけ保つと、体は腰椎の屈曲(丸める)と回旋を同時に使って回ります。これは背骨にとって最も負担の大きい組み合わせです。前傾は残るのに腰が痛くなる、という結果になります。

2.「頭を動かすな」を同時に課す
逃げ道を2つ同時に塞ぐと、体は3つ目を探します。行き先はたいてい、腰・肘・手首です。直したい順番を1つに絞ってください。

3. 痛いところまで伸ばすもも裏ストレッチの反復
痛みを感じるところまで伸ばすと、筋肉は身を守るために縮みます(防御性収縮)。翌日にはさらに硬くなります。伸ばすなら、痛くない範囲で、呼吸を止めずに。

4. ドリルを飛ばして球数だけ増やす
代償運動を含んだ動きを繰り返すと、代償運動ごと定着します。練習するほど固まっていく、という状態はここから生まれます。

5. 前傾を深くすれば直る、と考える
深さの問題ではありません。折れた股関節が回れるかどうかの問題です。むしろ、回旋の余地が無い人が前傾を深くすると、内旋のゆとりはさらに減ります。

医療機関の受診を優先していただきたいサイン

役割分担として、はっきりお伝えします。診断は医療機関の仕事です。当院は診断を行いません。

  • お尻からもも裏、ふくらはぎにかけて痺れが走る/足先に力が入らない:神経が関与している可能性があります。整形外科で画像を含めた評価を受けてください
  • 排尿・排便の異常、股の間(会陰部)の感覚がおかしい、両脚に力が入らない:緊急のサインです。すぐに医療機関を受診してください
  • 股関節の前の付け根に鋭い痛みや詰まりがあり、深く折ると引っかかる:股関節の形や関節唇の問題が隠れていることがあります。整形外科で確認を
  • 安静にしていても痛む/夜間に痛みで目が覚める:運動による痛みとは別の評価が必要です

これらに当てはまらない、動かしたときだけの張りや違和感であれば、機能面からの評価と改善の対象になります。

なぜ、当院(メディカルゴルフ)なのか

打つ前に、診る

当院の考え方は一貫しています。打つ前に、診る。

初回にお受けいただくのは「スイング人間ドック」です。動画によるフォーム分析と、体そのものの機能評価を組み合わせた、医療級のスイングスキャンだとお考えください。

前傾が保てないという同じ現象でも、原因の所在は人によって違います。左股関節の内旋なのか、胸椎の回旋なのか、もも裏の伸張性なのか、足首なのか。どこが欠けているから、体はどこで辻褄を合わせているのかを特定します。そのうえで、あなたのスイングのどのコマにそれが現れているかまで接続してお見せします。

飛ばない・曲がる・痛いは、すべて代償運動から出てきます。機能が形を作るからです。だから、形を直す前に機能を診ます。

評価して終わりにしない

当院が提供するのは、この一連の流れです。

  1. 整える:骨盤や肋骨の向きといった骨格ポジションを評価し、整えます
  2. 機能を使えるようにする:内転筋・腹斜筋・骨盤底筋・横隔膜など、本来働くべき筋肉を働く状態に起こします
  3. ファンクショナルトレーニングで定着させる:使うべきところを使い、安定すべきところが安定する動きとして体に残します

硬いまま鍛えれば、代償運動ごと強くなります。緩めただけで動作に戻さなければ、体は元のやり方を選び直します。この順番でつなぐことが、当院の仕事です。

誰が診るのか

代表の鈴木密正は、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の国家資格3種を持ち、臨床20年になります。PRI(Postural Restoration Institute)、DNS(動的神経筋安定化)、ファンクショナルトレーニングの体系を用いて、痛みの改善とパフォーマンスを同じ枠組みで扱います

これは、レッスンと役割が違います。技術指導は必要です。ただし、指導が入るには「言われた形を作れる体」が要ります。腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・五十肩・ゴルフ肘といった既往のある方も、医療的なリスク管理をしたうえでお受けできます。

動画では見えない、対面でしか掴めない情報があります。関節が動く終わりの感触、筋肉の張り方、呼吸に合わせた肋骨の動き。ここは実際に触れて評価する領域です。遠方の方には、撮影動画と簡易セルフチェックをもとにしたオンラインの機能分析セッションもご用意しています。

よくある質問(FAQ)

前傾をキープするコツはありますか?

コツは「保とうとしないこと」です。 前傾は保つものではなく、股関節が折れたまま回れる体なら勝手に残ります。意識でできるのはアドレスの作り方まで。ダウンスイング中は0.25秒しかなく、意識的な修正は間に合いません。やるべきは、回れる条件を作ることです。

素振りでは保てるのに、ボールを打つと起き上がります。なぜですか?

素振りは、当てなくていいからです。 空振りでよければ、体は無理に通り道を作る必要がありません。ボールがあると「当てる」という結果が最優先になり、脳はその瞬間に使える最短の方法を選びます。それが起き上がりです。素振りで保てるという事実は、意志が足りないのではなく、条件が足りていないことの証明でもあります。

「頭を動かすな」と言われます。頭は動いてもいいのですか?

多少は動きます。 完全に固定されている人はいません。問題は上下に動くことで、これは股関節が回れないぶんを体幹の伸展で補った結果です。頭を固定しようとすると、逃げ場が腰や肘へ移ります。頭の位置は、股関節が回れるようになれば結果として落ち着きます。

ハムストリングスのストレッチを続ければ直りますか?

もも裏が主因の方には効きますが、それだけでは足りません。 伸ばして可動域が出ても、その角度で「回る」練習をしなければ、体は元の使い方に戻ります。この記事のドリル1で角度を作り、ドリル2で折れたまま回る回路を教える。この2つをセットにしてください。

体幹トレーニングをすれば前傾は保てるようになりますか?

回れないまま体幹を固めると、かえって起き上がりが強く出ることがあります。 体幹の役割は「固めること」ではなく、力を伝える土台になることです。まず股関節と胸椎が動く状態を作り、そのうえで支える力をつける。この順番でなければ、代償運動ごと強くなります。

ドライバーだけ起き上がります。アイアンでは起きません。なぜですか?

クラブが長いほど、前傾は浅くなり、回旋の要求は大きくなるからです。 浅い前傾でボールから遠く立つと、体の回転で振り切る比率が上がります。回旋の余地がぎりぎりの人は、長いクラブから先に破綻します。ドライバーだけという方は、条件①(股関節の回旋)と②(胸椎の回旋)を優先してください。

起き上がると、必ず腰が痛くなりますか?

必ずではありませんが、腰に負担が集まるのは構造上そうなります。 起き上がる瞬間、腰の背骨は反る・捻る・潰れるの3つを同時に受けます。背骨の後ろ側の小さな関節にストレスが集中する組み合わせです。今は痛みが無くても、代償運動は痛みより先に始まっています。

ゴルフレッスンと並行しても大丈夫ですか?

並行で構いません。むしろ、そのほうが早く進みます。 体が動くようになったタイミングで同じ指導を受けると、入り方が変わります。「言われていた意味が、体で分かった」という状態です。当院はレッスンの代わりではなく、レッスンが効く体を用意する側だと考えています。

店舗はどこですか?予約はどうすればいいですか?

東大阪市の布施駅すぐ、東大阪Mitz BestPerformance(メディカルゴルフラボ)です。 大阪府東大阪市長堂1-2-20 陣内ビル2F、電話は06-7161-4593。ご予約は true-function.com のフォーム、またはお電話でお受けしています。東大阪・大阪市内のほか、奈良・堺・神戸からも来院されています。


おわりに

「前傾をキープしろ」と言われ続けて、何年も直らない。この状態が長いほど、人は自分を責めます。集中力が足りない、意志が弱い、向いていない、と。

そうではありません。あなたの体は、正しく仕事をしています。 回れないという条件のなかで、ボールに当てるための最短の方法を選んでいるだけです。優秀すぎるくらいです。

だから、責めるところを変えてください。責めるべきは意志ではなく、回れる条件が用意されていないことです。

前傾は「保つ」ものではなく、保てる体だと勝手に残るものです。我慢で保った前傾は、必ずどこかに痛みを作ります。逆に、股関節が折れたまま回れるようになった人の前傾は、意識から消えます。「そういえば、最近言われなくなった」という形で気づかれることがほとんどです。

まずは第3章の3つのチェックを、今この場でやってみてください。どこで詰まっているかが分かれば、次にやることは決まります。

ご相談ください

東大阪Mitz BestPerformance(メディカルゴルフラボ)

  • 所在地:大阪府東大阪市長堂1-2-20 陣内ビル2F(近鉄布施駅すぐ)
  • 電話:06-7161-4593
  • 対応:スイングの機能評価(スイング人間ドック)、腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症、五十肩、ゴルフ肘、イップス
  • 来院エリア:東大阪・大阪市内のほか、奈良・堺・神戸など府外からも来院されています

初回は、打つ前に診るところから始めます。いま何が動いていなくて、そのぶんをどこで肩代わりしているのかを、その場でお伝えします。

ご予約・ご相談は true-function.com から、またはお電話でどうぞ。遠方の方は、撮影動画をもとにしたオンラインの機能分析セッションもご相談ください。

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著者について

鈴木密正(すずき みつまさ)

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師(国家資格3種)。臨床20年。PRI・DNS・ファンクショナルトレーニングにもとづき、痛みの改善とゴルフのパフォーマンスを同じ枠組みで扱う。東大阪Mitz BestPerformance 代表(true-function.com)。

※当院は診断を行いません。痛みが強い場合や器質的疾患が疑われる場合は、医療機関の受診を優先してください。

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