テイクバックで股関節に乗れない本当の原因は後ろの硬さ

テイクバックで股関節に乗れない本当の原因は後ろの硬さ

❌ 「もっと股関節に乗れ」と言われても…乗れる状態じゃない人がほとんど

レッスンでよく言われる
「股関節に乗れ」
「もっと右に入れ」
「深く引き込め」

でも、実際にやってみると

  • 股関節の前が詰まる
  • 深く曲がらない
  • 手でクラブを上げてしまう
  • テイクバックが浅くなる
  • アウトサイドインの手打ちになる

こんな経験ありませんか?

そして、多くの人が思っています

前がつっぱるから、前が硬いんやろ?
とりあえず腸腰筋やもも前のストレッチやっとこ。

実はこれ、完全に逆。
むしろ前を伸ばせば伸ばすほど詰まりが悪化します。

詰まりの原因は「前」ではなく後ろの硬さ

股関節が深く曲がるときは、
太ももの骨の丸い部分(大腿骨の頭)が 少し後ろへ移動 して、スペースを作っています。

この後ろに動くスペースがあるから、
股関節はスムーズに曲がり、深く乗れるわけです。

ところが、
股関節の後ろ側にあるふたのような組織(後ろの関節の袋)が固くなると、
この後ろへの動きができなくなります。

するとこうなる

  • 太ももの骨が前に押される
  • 骨盤の前の骨とぶつかる
  • 股関節が物理的に曲がらない
  • 前が詰まっているように感じる
  • でも実は後ろが固いだけ

つまり、
詰まりの正体=後ろ側が固いせいで、前が突っ張って見えるだけ。

ここを知らないまま前ばかり伸ばすと、
逆に乗れなくなり、炎症まで起こします。

「もも前のストレッチ」で悪化する理由

股関節は前後のバランスで動きます。
後ろ側が固まっているのに前だけ伸ばすと、

  • 骨の位置がさらに前へズレる
  • 詰まりが強くなる
  • 股関節の負担が増える
  • 地面反力が使えなくなる

結果として、
テイクバックで乗れない → 手で上げる → 浅いトップ → アウトサイドイン
この流れが止まらなくなります。

 ポイントは「後ろのスペース」を作ってあげること

股関節に乗れない人がまずやるべきは、
前を伸ばすことではなく、

股関節の後ろ側の固さをゆるめること。

これだけで
太ももの骨が後ろにスッと動けるようになり、
股関節に深く乗れるようになります。

【簡単】後ろの固さをゆるめるストレッチ

◆ ① 四つ這いになる

手と膝をついて、背中が反らないように。

◆ ② 股関節の後ろにクッションを置く

右股関節を緩めたいなら、右のお尻の後ろ側。

◆ ③ そのクッションを軽く後ろに押す

→ 後ろのスペースが作られる
→ 太ももの骨が正しい位置に戻りやすくなる

◆ ④ お腹を軽く引き込む

→ 腰が反らず、股関節がまっすぐ動ける準備完了

◆ ⑤ お尻を後ろに引く

・まっすぐ後ろ
・後ろ斜め内
・後ろ斜め外
それぞれ10回ずつ。

お尻の奥が伸びれば正解。

起る変化とは?

後ろの固さがゆるむと、
テイクバックの感覚が劇的に良くなります

  • スッと股関節に乗れる
  • 詰まりが消える
  • 深いテイクバックができる
  • 手で上げなくなる
  • 下半身リードが自然にできる
  • アウトサイドインが改善
  • 回転力が増える
  • 地面反力が使える

つまり、
テイクバックの安定=股関節の後ろ側が動くかどうか。

前を伸ばすのではなく、
後ろのスペースをつくることが本当の正解です。

 まとめ

股関節に乗れない原因は
前の筋肉の硬さではなく、
後ろ側の固さで骨が正しく動けなくなっていること。

この後ろの固さを取るだけで、
テイクバックは深くなり、
自然に股関節に乗れるようになり、
手打ちやアウトサイドインも改善します。

股関節は「前を伸ばす」より「後ろをゆるめる」が先。
正しい順番を知れば、スイングは一気に変わります。

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