手打ちが直らないのは切り返しの順番が崩れているから

手打ちが直らないのは切り返しの順番が崩れているから

下半身から動かせない原因は「意識」ではなく身体の連動にあります

❌ 手打ちが直らない人は「意識の問題」ではありません

レッスンでよく言われます。
「下半身から動け」
「腕は最後についてくる」
「上半身を残したまま切り返せ」

頭では分かっている。
言われた通りやりたい。

でも、実際のスイングでは

  • どうしても腕が先に動く
  • 下半身から動かしたいのにできない
  • 肩が開いてカット軌道
  • ダウンで右肩が突っ込む
  • 結果、ずっと手打ちのまま

この状態になってしまう人は本当に多いです。

しかしこれは、
あなたが悪いのでも、努力が足りないのでもありません。

根本的な原因はただひとつ。

 切り返しの身体の順番が崩れているから。

いくら意識で直そうとしても、
身体がその順番で動く準備ができていなければ、
絶対に手打ちは直りません。

 正しい切り返しは「骨盤 → 体幹 → 胸郭→肩甲骨 → 腕」の順番

プロや上級者の切り返しは、意識して作っているのではなく、
身体が勝手にそう動く仕組み が整っています。

本来の切り返しはこう

  1. 骨盤(下腹)が先にわずかに動く
  2. その動きに合わせて、体幹(腹圧)が反応する
  3. 次に肋骨・肩甲骨がついてくる
  4. 腕は最後に自然についてくるだけ

この順番があるから、
下半身リードができ、
手打ちにならず、
上半身が開かずに下りてきます。

しかし、手打ちになる人は
この順番が完全に逆。

腕 → 肩 → 体幹(抜ける) → 骨盤(遅れる)

このパターンのため、

  • 開く
  • すくう
  • スライス
  • 手打ち感
  • パワーロス

が止まりません。

 手打ちの正体は「身体がつながっていない」こと

手打ちは、
「腕を使いすぎている」のではなく、

 腕だけが動ける状態になってしまっている
(=他が動かない)

という身体の問題です。

ではどうすればいいのか?

答えは
切り返しの順番を身体に再インストールすること。

そのために最も効果が高いのが、
あなたが紹介した「寝ながら行う連動ドリル」です。

寝ながらできる!切り返しの順番を身体に覚えさせるドリル

ここでは動作をあなたの言葉を活かしながら
分かりやすく整理しました

◆ STEP1:横向きで寝る(股関節90度)

  • 横向きに寝る
  • 膝を90度曲げる
  • 上の手を横に伸ばして胸を開く
  • みぞおちを軽く丸め、腹圧をつくる

→ この姿勢だけで、体幹が最も働きやすい状態になります。

◆ STEP2:右のお腹(下腹)を軽く引き込む

ここが最重要。

右の下腹をスッと引き込むと、

  • 骨盤が少し後ろへ動く
  • 上の膝が自然に後ろへ移動

これが 切り返しの初動(骨盤リード) の代わりです。

◆ STEP3:骨盤の動きに上半身がついてくる感覚を作る

右のお腹が引き込まれた流れで、

  1. 背骨が後ろに少し回る
  2. 肋骨が横へ広がる
  3. 背中の筋肉が反応
  4. 肩甲骨が後ろへ引かれる
  5. 腕が最後にゆっくりついてくる

このついてくる機能が、手打ちの人に最も欠けている機能です。

◆ STEP4:反対の左側も行う

次は左のお腹を引き込み、

  • 右骨盤が前へ戻る
  • 肋骨→肩甲骨→腕が前に回る

左右の切り返しのリズムを作ることで
身体に自然な連動がインプットされます。

これをやると起こる変化

このドリルは、
トッププロの切り返しで起きている順番そのものを
身体に再学習させる最短ルートです。

続けると

  • 下半身から自然に動き始める
  • 腹圧が抜けず体幹が安定
  • 上半身が勝手に遅れる
  • 手で振らなくてよくなる
  • 肩が開かない
  • ヘッドが下から入らない
  • 切り返しでの浮きが消える
  • クラブが軽く感じる

つまり、
意識しなくても手打ちにならない身体が出来上がる。

まとめ

手打ちを直すには、

  • 腕を意識で押さえつける
  • 下半身を無理に動かす
  • 上半身を残そうと頑張る

これらは全部間違い。

手打ちの本当の原因は
切り返しの順番が間違っていること。

そしてその順番は
意識ではなく、
身体の連動機能によって決まります。

寝ながらのドリルで、
骨盤 → 体幹 → 胸郭→肩甲骨 → 腕 の順番を取り戻せば、
誰でも自然に手打ちを卒業できます。

手打ちは“やめるのではなく、
ならない身体を作ることが本当の改善。

ぜひ今日から取り入れてみてください。



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